こんにちは。今日は、介護をしているご家族の中でも多くの方が悩まれている「シニアの介護食・お昼ごはん」についてお話ししたいと思います。
朝食や夕食に比べて、お昼ごはんはつい簡単に済ませがちですが、実はとても大切な食事の一つ。
日中の活動エネルギー源になるだけでなく、午後の体調にも影響を与えるので、シニア世代にとっては特に栄養バランスと食べやすさの両立が重要です。
この記事では、
- 介護食のお昼ごはんの基本的な考え方
- 実際に我が家で工夫していること
- 献立例や簡単レシピ
などを交えてご紹介します。
シニアのお昼ごはんに大切な3つのポイント
1. 食べやすさと安全性の確保
高齢になると「噛む力」「飲み込む力(嚥下力)」が低下します。
お昼ごはんも「やわらかい」「のどにつまりにくい」「冷めてもおいしい」ものを意識しています。
たとえば…
- 野菜は柔らかく煮るか、あらかじめ冷凍野菜で時短しつつもやわらかく加熱
- お肉は薄切りやひき肉を使用
- ご飯はおかゆ・軟飯・雑炊などを使い分け
市販の「とろみ調整食品」や「やわらか食材」も上手に取り入れています。
2. 栄養バランスを意識する
シニアの体は栄養を効率よく摂るのが難しくなるため、少量でもしっかり栄養がとれるよう工夫が必要です。
意識して摂りたいのは以下の栄養素:
- タンパク質(肉・魚・卵・豆腐)
- ビタミン・ミネラル(野菜・きのこ・海藻)
- 食物繊維(便通の改善にも◎)
量が食べられない日でも、卵スープや豆腐料理などで栄養を補えるメニューを心がけています。
3. 食欲をそそる見た目と香り
食欲が落ちていると、どんなに栄養があっても食べてもらえません。
「見た目」「香り」「色合い」も大切です。
- 器の色を変えてコントラストを出す
- 仕上げにごまや青のり、紅しょうがを少量加えて彩りをプラス
- 鰹節やだしの香りで食欲アップ
特に暑い日などは、冷やしうどんや酢の物でさっぱり感を出すとよく食べてくれます。
我が家のお昼ごはんルーティン
定番の構成はこちら:
- 主食(軟飯か雑炊)
- メイン(煮魚・鶏そぼろ・豆腐ハンバーグなど)
- 副菜2品(野菜の煮物、きんぴら、温野菜サラダなど)
- 汁物(具だくさん味噌汁か卵スープ)
できるだけ朝のうちに下ごしらえしておき、昼は温め直すだけにしています。
冷凍おかずや作り置きがあると本当に助かります!
お昼におすすめ!介護食向け簡単レシピ3選
1. やわらか豆腐ハンバーグ
【材料】
・絹ごし豆腐 1/2丁
・鶏ひき肉 150g
・片栗粉 大さじ1
・おろし生姜 少々
・だし醤油 適量
【作り方】
- 材料をすべて混ぜて成形
- フライパンで蒸し焼きに
- 水溶き片栗粉でとろみあんをかけて完成
高タンパク&やわらかく、冷めてもおいしいです。
2. 卵とじ雑炊
【材料】
・軟飯 茶碗1杯
・だし汁 150ml
・卵 1個
・青ねぎ・海苔(お好みで)
【作り方】
- だし汁にご飯を入れて煮る
- とき卵を流し入れてふんわり火を通す
- トッピングして完成
胃に優しく、体調が優れない日でも食べやすいです。
3. にんじんと大根のとろとろ煮
【材料】
・にんじん、大根 各適量(薄めのいちょう切り)
・だし汁 150ml
・醤油・みりん 各少々
・片栗粉(とろみ付け用)
【作り方】
- 野菜をやわらかく煮る(10~15分)
- 味付け後、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成
冷蔵庫で2日ほど保存できるので作り置きにも◎。
「栄養も大事、でもおいしさも大事」
お昼ごはんは、介護する側にとっても負担になりがちな時間帯ですが、少しの工夫でシニアの方が「おいしい」と感じてくれる時間になります。