家族の介護がはじまって、一番最初につまずいたのが「食事」でした。
見た目は元気そうに見えても、だんだん噛む力や飲み込む力が弱くなっていくんですね。
「ごはんが喉につかえる感じがする」と言われたとき、正直ちょっと戸惑いました。
「じゃあ何なら食べられるの?」
最初は本当にわからなかったんです。
柔らかいだけじゃダメだった
最初はおかゆや煮物など「とにかく柔らかいもの!」と思って作っていました。
でも、それだけでは喉を通りづらいこともあると知ってびっくり。
実は、「噛みやすさ」だけでなく「飲み込みやすさ」って全然別の話なんですね。
たとえば、おかゆは柔らかいけれど、口の中でバラバラになってまとまりにくく、むせてしまうことも…。
逆に、とろみがあるスープや、なめらかなプリンなどは意外と飲み込みやすかったりします。
とろみってこんなに大事なんだ
その後、介護食について少しずつ勉強していく中で出会ったのが「とろみ剤」でした。
最初は「なにこれ?」という感じでしたが、水分にとろみをつけるだけで、びっくりするほど飲み込みやすくなるんです。
お味噌汁、スープ、お茶なども、少しとろみをつけるだけで「ゴクン」と飲めるようになりました。
今では必ず常備するようにしています。
最近よく作る簡単メニュー
私がよく作っている飲み込みやすいメニューをご紹介します。
- とろみ付き卵スープ
野菜は細かく刻み、卵でとじてとろみをプラス。飲み込みやすくて栄養もしっかり。 - なめらか茶碗蒸し
具は小さくして、プリンのようななめらかさがポイント。冷めてもおいしいので◎ - 鮭とじゃがいものとろとろ煮
やわらかく煮た鮭とじゃがいもを、だし汁+片栗粉でとろみをつけて仕上げます。
焦らなくて大丈夫、少しずつ慣れていけば
最初は「こんなに気をつけなきゃいけないの?」とプレッシャーを感じるかもしれません。
でも、大切なのは「完璧じゃなくていい」「少しずつ慣れていけばいい」ってこと。
私自身、失敗しながら学んでいます。
そして、作ったごはんを「食べやすかったよ」と言ってもらえると、本当に嬉しい。
もし同じように悩んでいる方がいたら、少しでも参考になればうれしいです。
